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熱中症?風邪?コロナ?症状の違いや気をつけたいこと
こんにちは。岐阜県各務原市のあちわ内科胃腸科です。夏がいよいよやってきましたね。
「ちょっと熱っぽいけど…これって熱中症?それとも風邪やコロナ?」と、悩まれる方へ
実際に
「スマホで調べたら熱中症の症状に当てはまりました。だからコロナじゃないと思います。」
「咳がひどくて止まらないので、これはコロナですよね?」
と、おっしゃるかたもいます。
お気持ちは、とてもよくわかります。
つらいとき、よくわからないとき、ついつい検索したくなりますよね。
でも、症状を知ることと自分で診断することは、別だと思って欲しいです。
まずは症状の比較
どんな症状が出やすいのか?を表にまとめました。
あくまで“傾向”として参考にしてくださいね。
症状 | 熱中症 | 風邪 | コロナ(最近の傾向) |
発熱 | 高体温だが寒気なし | 微熱〜38℃程度 | 発熱+寒気ありが多い |
咳・のどの痛み | ほぼなし | あり(軽め) | 強めに出ることが多い |
倦怠感 | 強い(動けないほど) | 軽め〜中くらい | 強め(寝込むことも) |
汗 | 大量にかく(または止まる) | あまりかかない | 特に特徴的でない |
味覚・嗅覚異常 | なし | なし(鼻づまり) | 出ることも(今は少なめ) |
自己判断にはご注意を。。
表をみて
「…やっぱり自分は熱中症だ。」
「咳がひどいし、表を見た感じだとコロナっぽい!」
そう思った方は、少しだけ考えてみてください。
症状の違いは“目安”にはなりますが、正確な診断はできません。
実際には、ご高齢の方や小さなお子さま、持病をお持ちの方などについては、典型的な症状が出にくい場合もあるんです。
また、似た症状の中に別の重要な病気が隠れている場合もあります。
「夏血栓」という言葉は聞いたことありますか?
近頃テレビ番組などでも取り上げられている「夏血栓」という言葉。
正式な病名ではありませんが、夏に脱水や高温の環境が引き金となって、血栓(血のかたまり)ができやすくなる状態を、わかりやすく表現した通称です。
最近でいうと「サン!シャイン(2025年7月放送)」などでも紹介されており、熱中症と似た初期症状があることが指摘されています。
たとえば
だるさ、吐き気、意識がぼんやりする、などの症状は、どちらの場合にも見られることがあり、ご本人やご家族が自分で判断するのはとても難しいのです。
いずれの場合でも放置すると重症化することがありますし、特に血栓による症状の場合は一時的におさまっても、脳梗塞の前ぶれだったというケースもあります。
だからこそ、似ている症状がある場合は「自己判断せずに受診すること」がとても大切だと思うのです。
自分のため、大切な人のために
「熱中症っぽいし、しばらく休んでおけばいいかな。」
「ただの風邪だと思っていたのに、だんだん症状が強くなってきた…」
「家族にうつしたら心配だ。コロナだったらどうしよう。」
そんなときこそ、自分の中で判断せず、かかりつけの医療機関に相談してみてくださいね。
あちわ内科胃腸科にお越しの患者様へ
このくらいなら様子見でも大丈夫?という段階でも、どうぞお気軽にお問い合わせ、ご来院ください。
あちわ内科では、各務原市はもちろん、坂祝町・美濃加茂市など近隣地域の皆さまの健康をいつも願っています。
外に出ているだけでもしんどい暑さが続きますが、みんなで無理せず夏を乗り切っていきましょう!
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※この記事は情報提供を目的としており、診断を行うものではありません。
体調に不安がある方は、必ず医療機関にご相談ください。