category2025年6月
高血圧の方も注意したい夏の血圧低下。体調の変化と気を付けたいこと
夏の血圧低下に注意
この記事では、夏に血圧が下がる原因や、高血圧の方が注意したい体調の変化や気を付けるべき点について解説しています。
こんにちは!
各務原市でも暑さが厳しくなってきましたね。
当院では最近、
・暑くなってきてふらつきがある
・血圧が低くなってきた
という患者さんが増えています。
今回は、高血圧治療中の方が夏に注意したほうが良いことについて、記事を書いてみました!
暑い日の体のしくみと血圧の関係
人の体は、暑くなると体温を調整するために汗をかいたり、血管を開いたりして熱を外に逃がします。
このとき体の水分が外へ出ていくため、適切な水分補給を行わないと脱水状態になり血圧が下がります。
血液の水分量も少なくなるため、血液がドロドロして流れが悪くなります。
血液の塊ができやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞になってしまう恐れもあります。
脱水とお薬のダブルパンチに注意!
高血圧の治療で利尿剤や降圧剤を服用している方は、
・脱水で血圧が下がる
・お薬の効果で血圧がさらに下がる
というダブルパンチで思った以上に血圧が低下してしまうことがあります。
高血圧の方が夏に気をつけたい3つのこと
①こまめな水分補給をこころがけましょう☕️
汗をかいていなくても、体からは水分が失われています。
汗をかけば、思っている以上に体の水分は奪われていきます。
のどが渇く前だったり、1時間おきに、コップ1杯(150〜200ml)を目安にお水を飲みましょう。
寝る前や起きた後の水分補給もおすすめですよ。
※心臓・腎臓に病気のある方は、必ず医師にご相談ください。
②塩分の摂りすぎに注意しましょう☀
「汗をかくから塩分をとらなきゃ」と思われがちですが、実際に汗で失う塩分というのは、それほど多くはないんです。
いつも通りの食事がとれていれば、日常生活の範囲での汗による塩分補給は不要な場合が多いです。
※夏バテなどで食事が充分にとれていないときは、塩分はもちろん、他の栄養素も意識して補給を検討してくださいね。
③薬の内容を見直すタイミングかもしれません
塩分や水分を体内から出すことで血圧を下げるお薬もあります。
お薬の種類によっては、脱水によって薬の効果が強く出てしまうこともあります。
気になる症状があれば、自己判断せず、かかりつけ医に相談してください。
👨⚕️まとめ
高血圧だから、血圧が下がるのはむしろ良いこと、と思われるかもしれませんが、下がりすぎるのも危険です。
ふらつき・めまい・倦怠感などの症状がある場合は、脱水や薬の影響も疑ってみてください。
気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
各務原市の皆さん、暑さに負けず元気に夏を過ごしましょう!
なんとなく体がだるい…でも原因がよくわからない…という方は
熱中症・風邪・コロナについてまとめたこちらの記事も参考にしてください👇
→ 熱中症?風邪?コロナ?症状の違いや気をつけたいこと
各務原市の胃がん検診
各務原市の胃がん検診|早期発見・早期治療のために定期検診を受けましょう【あちわ内科胃腸科】
胃がんは“早期発見”がカギ!
定期的な検診で守れる命があります
こんにちは、あちわ内科胃腸科です。
胃がんは「早期発見・早期治療」で90%以上が治るといわれています。
でも、早期の胃がんにはほとんど自覚症状がありません。
だからこそ、定期的な検診がとても大切です。
📅 各務原市 胃がん検診のご案内(2025年度)
🧑対象になる方
・各務原市にお住まいで年度末年齢が50歳以上の方
※ただし以下に当てはまる方は対象外です:
・今年すでに職場などで胃がん検診を受けた or 受ける予定のある方
・妊娠中または妊娠の可能性がある方
・胃の病気で治療・経過観察中の方、胃を全摘した方
・医師から検査が不適とされた方
・今年(令和6年度)すでに市の胃内視鏡検査を受けた方
・バリウムや発泡剤にアレルギーがある方(胃部X線検査は受けられません)
🩺 検査方法は2種類から選べます
① 胃部エックス線(バリウム)検査
→ 年に1回受けられます
費用:1,500円
② 胃内視鏡検査(胃カメラ)
→ 2年に1回受けられます
費用:2,500円
※2024年度に胃カメラを受けた方は、どちらの検査も今年度は受けられません。
※検査の方法によっては追加で費用がかかる場合があります。
🕐 実施期間
令和7年6月1日~令和8年2月28日
🏥 検診は予約制です
当院「あちわ内科胃腸科」は【各務原市の指定医療機関】です。
検診をご希望の方は、お電話または受付でご予約ください。
✅ 検診時にお持ちいただくもの
・マイナンバーカードや免許証などの本人確認書類
・健康保険の資格情報が確認できるもの(マイナ保険証など)
→(保険診療が必要となった場合に使用することがあります)
・健康手帳(お持ちの方のみ)
・検診費用(バリウム1,500円/胃カメラ2,500円)
→検査検査の方法によっては追加で費用がかかる場合があります
※生活保護を受けている方は無料で受けられます。事前に申請が必要です。
🔍 検診後「要精密検査」となった場合は…
当院では、精密検査も引き続き対応可能です。
安心してご相談ください。
内視鏡検査って胃カメラ・大腸カメラと何が違うの?内視鏡専門医が解説します★
内視鏡検査って胃カメラ・大腸カメラと何が違うの?
こんにちは、あちわ内科胃腸科です。
診療していると「内視鏡検査って胃カメラのこと?何が違うの?」と聞かれることがあります。
たしかに、名前が多くてわかりづらいですよね。
この記事では、内視鏡検査の基本と、それぞれの特徴や違いをわかりやすくお話しします。
内視鏡検査とは?
内視鏡検査とは、先端に小型カメラのついた細い管を使って、胃や大腸の中を直接観察する検査のことです。
消化器内科では主に以下の2種類があります。
・上部消化管内視鏡(胃カメラ):口または鼻からカメラを入れて、食道・胃・十二指腸を観察
・下部消化管内視鏡(大腸カメラ):肛門からカメラを入れて、大腸全体を観察
つまり、胃カメラも大腸カメラも、どちらも「内視鏡検査」と呼ぶと思っていいです。
🌱 ちょっと豆知識 🌱
「胃カメラ」と「内視鏡」は昔はハッキリ違うものだったんです。
胃カメラは写真だけをとるもの📷、内視鏡はリアルタイムで映像が見られる進化版🎥と思っていただくとわかりやすいです。
技術の進歩で、今ではほとんど全てが内視鏡に変わっているのですが、総称として胃カメラという呼び方は残っているんです。
胃カメラ受けたいです!でも、内視鏡検査受けたいです!でも、伝わりますのでご安心ください👌
胃カメラはどんなときに必要?
胃カメラは、こんな方に特におすすめしています。当てはまる方もいるかもしれません…!
✅ 胃痛、胸やけ、のどや胸のつっかえ感がある
✅ 吐き気、黒色便、原因不明の貧血や体重減少がある
✅ 健診で胃・食道・十二指腸の異常を指摘された
✅ ピロリ菌が陽性、または除菌後の確認が必要
✅ 胃がん・食道がんの家族歴がある
✅ 40歳以上でこれまで一度も検査を受けたことがない
私自身がこれまで担当してきた検査でも、無症状の方の早期がんを見つけたこともあります。
40歳を過ぎたら、1〜2年に1回の胃カメラを習慣にすることを特にお勧めしたいです。
痛いのが苦手な方は鎮静剤を使えば、ウトウトしている間に検査を終えることができます。
「痛くなかった!もう終わったの!?」と言われることもしばしばです☺
大腸カメラはいつ受けるべき?
大腸カメラは、次のような方に受けていただきたい検査です。診療の中でも、当てはまる方をよく見かけます。
✅ 健診の便潜血検査で陽性と指摘された
✅ 血便・下血が出た
✅ 便秘・下痢・腹痛・お腹の張りが続いている
✅ 原因不明の貧血や体重減少がある
✅ 大腸がん・ポリープの既往がある
✅ 家族に大腸がんの方がいる
✅ 40歳以上で一度も大腸検査を受けたことがない
※特に大腸がんは50歳台以降に増えるため、1〜3年に1回の検査を強くおすすめしています。
当院では、検査中に見つかったポリープはその場で切除することが可能です。
大腸カメラでも鎮静剤を使用できます。
ウトウトしている間に検査が終わるので、「思ったより楽だった!」という声をいただくことも多いんですよ!
結局、どの検査が必要なの?
どの検査が必要かは、患者さんによって異なります。
症状や年齢、家族歴、リスクをしっかり見極めることが大切です。
当院では、内視鏡専門医が直接お話を伺い、一人ひとりに合った検査をご提案しています。
最後に
長いのに最後まで読んでくださってありがとうございます…!
健康のことを考えてブログに辿り着いてくださった方だからこそ、この記事が役に立っていたら嬉しいです。
「自分はどの検査が必要だろう?」と迷った方は、どうぞお気軽に、あちわ内科胃腸科までご相談くださいね🎵
地域の皆さまの健康を守るパートナーとして、誠実に診療しております。