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夏の血圧低下に注意!

夏の血圧低下に注意

こんにちは!
各務原市でも暑さが厳しくなってきましたね。
当院では最近、「暑くなってきてふらつきがある」「血圧が低くなってきた」という患者さんが増えています。
今回は、高血圧治療中の方が夏に注意すべきポイントについて、記事を書いてみました!

暑い日の体のしくみと血圧の関係

人の体は、暑くなると体温を調整するために汗をかいたり、血管を開いたりして熱を外に逃がします。
このとき体の水分が外へ出ていくため、適切な水分補給を行わないと脱水状態になり血圧が下がります。
血液の水分量も少なくなるため、血液がドロドロして流れが悪くなります。

血液の塊ができやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞になってしまう恐れもあります。

脱水とお薬のダブルパンチに注意!

高血圧の治療で利尿剤や降圧剤を服用している方は、
・脱水で血圧が下がる
・お薬の効果で血圧がさらに下がる
というダブルパンチで思った以上に血圧が低下してしまうことがあります。

高血圧の方が夏に気をつけたい3つのポイント

こまめな水分補給☕️

汗をかいていなくても、体からは水分が失われています。そして汗をかけば、思っている以上に体の水分は奪われていきます。
のどが渇く前だったり、1時間おきに、コップ1杯(150〜200ml)を目安に水を飲みましょう。
寝る前や起きた後の水分補給もおすすめです。
※心臓・腎臓に病気のある方は、必ず医師にご相談ください。

塩分の摂りすぎに注意

「汗をかくから塩分をとらなきゃ」と思われがちですが、実際に汗で失う塩分というのは、それほど多くはありません。
いつも通りの食事がとれていれば、日常生活の範囲での汗による塩分補給は不要な場合が多いです。
※夏バテなどで食事が充分にとれていないときは、塩分はもちろん、他の栄養素も意識して補給を検討してくださいね。

薬の内容を見直すタイミングかも?

塩分や水分を体内から出すことで血圧を下げるお薬もあります。
お薬の種類によっては、脱水によって薬の効果が強く出てしまうこともあります。
気になる症状があれば、自己判断せず、かかりつけ医に相談してください

👨‍⚕️まとめ

「高血圧だから、血圧が下がるのはむしろ良いこと」と思われるかもしれませんが、下がりすぎるのも危険です。
ふらつき・めまい・倦怠感などの症状がある場合は、脱水や薬の影響も疑ってみましょう。
気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
各務原市の皆さん、暑さに負けず元気に夏を過ごしましょう!

2025.06.26|コラム