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内視鏡検査って胃カメラ・大腸カメラと何が違うの?内視鏡専門医が解説します★
内視鏡検査って胃カメラ・大腸カメラと何が違うの?
こんにちは、あちわ内科胃腸科です。
診療していると「内視鏡検査って胃カメラのこと?何が違うの?」と聞かれることがあります。
たしかに、名前が多くてわかりづらいですよね。
この記事では、内視鏡検査の基本と、それぞれの特徴や違いをわかりやすくお話しします。
内視鏡検査とは?
内視鏡検査とは、先端に小型カメラのついた細い管を使って、胃や大腸の中を直接観察する検査のことです。
消化器内科では主に以下の2種類があります。
・上部消化管内視鏡(胃カメラ):口または鼻からカメラを入れて、食道・胃・十二指腸を観察
・下部消化管内視鏡(大腸カメラ):肛門からカメラを入れて、大腸全体を観察
つまり、胃カメラも大腸カメラも、どちらも「内視鏡検査」と呼ぶと思っていいです。
🌱 ちょっと豆知識 🌱
「胃カメラ」と「内視鏡」は昔はハッキリ違うものだったんです。
胃カメラは写真だけをとるもの📷、内視鏡はリアルタイムで映像が見られる進化版🎥と思っていただくとわかりやすいです。
技術の進歩で、今ではほとんど全てが内視鏡に変わっているのですが、総称として胃カメラという呼び方は残っているんです。
胃カメラ受けたいです!でも、内視鏡検査受けたいです!でも、伝わりますのでご安心ください👌
胃カメラはどんなときに必要?
胃カメラは、こんな方に特におすすめしています。当てはまる方もいるかもしれません…!
✅ 胃痛、胸やけ、のどや胸のつっかえ感がある
✅ 吐き気、黒色便、原因不明の貧血や体重減少がある
✅ 健診で胃・食道・十二指腸の異常を指摘された
✅ ピロリ菌が陽性、または除菌後の確認が必要
✅ 胃がん・食道がんの家族歴がある
✅ 40歳以上でこれまで一度も検査を受けたことがない
私自身がこれまで担当してきた検査でも、無症状の方の早期がんを見つけたこともあります。
40歳を過ぎたら、1〜2年に1回の胃カメラを習慣にすることを特にお勧めしたいです。
痛いのが苦手な方は鎮静剤を使えば、ウトウトしている間に検査を終えることができます。
「痛くなかった!もう終わったの!?」と言われることもしばしばです☺
大腸カメラはいつ受けるべき?
大腸カメラは、次のような方に受けていただきたい検査です。診療の中でも、当てはまる方をよく見かけます。
✅ 健診の便潜血検査で陽性と指摘された
✅ 血便・下血が出た
✅ 便秘・下痢・腹痛・お腹の張りが続いている
✅ 原因不明の貧血や体重減少がある
✅ 大腸がん・ポリープの既往がある
✅ 家族に大腸がんの方がいる
✅ 40歳以上で一度も大腸検査を受けたことがない
※特に大腸がんは50歳台以降に増えるため、1〜3年に1回の検査を強くおすすめしています。
当院では、検査中に見つかったポリープはその場で切除することが可能です。
大腸カメラでも鎮静剤を使用できます。
ウトウトしている間に検査が終わるので、「思ったより楽だった!」という声をいただくことも多いんですよ!
結局、どの検査が必要なの?
どの検査が必要かは、患者さんによって異なります。
症状や年齢、家族歴、リスクをしっかり見極めることが大切です。
当院では、内視鏡専門医が直接お話を伺い、一人ひとりに合った検査をご提案しています。
最後に
長いのに最後まで読んでくださってありがとうございます…!
健康のことを考えてブログに辿り着いてくださった方だからこそ、この記事が役に立っていたら嬉しいです。
「自分はどの検査が必要だろう?」と迷った方は、どうぞお気軽に、あちわ内科胃腸科までご相談くださいね🎵
地域の皆さまの健康を守るパートナーとして、誠実に診療しております。